中醫学の概論
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【中医学の理論】
 中医学では、人体を一つの統一体と考えています。内臓は連動していて、お互いに密接な繋がりを持ち、その反面、陰陽の対立する関係でもあります。
 自然界と人についても密接な関係があり、自然界は生命の生存条件を造り出し、生命体である人間もまた、自然界に依存する関係にあるのです。自然現象である風・寒・熱・湿・燥・火などの影響は、人体の生命現象に促進作用を持つ反面、悪影響を及ぼすと疾病を引き起こす原因になります。
 
【中医学の構成】
 中医学は下記のような学問から成り立っています。
1.中醫古文 2.中薬學 3.方剤學 4.中國醫學史
5.内経講義 6.傷寒論講義 7.中醫基礎理論 
8.金匱要略講義 9.温病學 10.中醫診断學
11.中醫各家學説 12.中醫内科學 13.中醫外科學
14.中醫婦科學 15.中醫児學 16.中醫眼科學
17.中醫耳鼻咽喉科學 18.中醫傷科學 19.鍼灸學
20.経絡學 21.兪穴學 22.刺灸學 
23.鍼灸治療學 24.鍼灸醫籍 25.各家鍼灸學説
26.推拿學 27.薬用植物 28.中薬鑑定學
29.中薬炮制學 30.中薬薬剤學 31.中薬化學
32.中薬薬理學
 
【中医学の分類】
1.中医傷科(筋肉・皮膚の損傷を対象に治療)
2.中医骨科(骨組織の損傷を対象に治療)
3.中医内科
4.中医児科
5.中医眼科
6.中医耳鼻喉科
7.中医婦科
8.中医鍼灸科
9.中医推拿科(推拿とは日本でいう所の按摩・指圧)